「岡本太郎展 太陽の塔への道」担当より おすすめ書籍のご紹介
岡本太郎は数多くの著作を残しています。また、太陽の塔についても多くの本が出版されています。
その中から、展覧会担当のおすすめをご紹介します。展示と合わせてお楽しみください。
一部の書籍は当館ミュージアムショップでも販売中です。
岡本太郎『自分の中に毒を持て』『自分の運命に楯を突け』『自分の中に孤独を抱け』(いずれも青春出版社青春文庫)
この本で岡本太郎にのめりこんだ!という人の多い三部作。「弱いままでいい、嫌われたっていい、ありのままの自分で生きていく!」といった太郎節が炸裂しています。好むと好まざるにかかわらず、読めば心をぐっとつかまれるはず。
岡本太郎『今日の芸術』(光文社智恵の森文庫)
「今日の芸術はうまくあってはいけない、きれいであってはいけない、ここちよくあってはいけない」
と宣言し、1950年代の若者に大きな影響を与えたベストセラー。
若き日の横尾忠則や、赤瀬川源平も読んでいました。
難しい話はなし、ちょっとでも「芸術」に興味や疑問があればぜひ。
平野暁臣『伝記を読もう11 岡本太郎 芸術という生き方』(あかね書房)
児童向けに描かれた伝記。
幼年期の出来事、両親との関係、パリ生活の様子、軍隊でのエピソードなどに加えて、
彼の生き方や考え方のエッセンスを網羅したとてもわかりやすい1冊。
岡本太郎をもっと知りたい大人にも、強くおすすめします。
平野暁臣『「太陽の塔」岡本太郎と7人の男たち』(青春出版社)
太陽の塔の建設に関わった各分野の人物や技術者達。
新素材の発見や実験的な工法など、それぞれの語るストーリーはいずれも手に汗握る面白さ。
太陽の塔が50年前の日本においていかに画期的な建造物だったかがよくわかります。
平野暁臣『「太陽の塔」新発見!』(青春出版社)
「太陽の塔は万博のシンボルではなかった」「設計実務は20代半ばの若者たち」
「実はプロデューサーに向いていた岡本太郎」などなど、驚きのエピソードが満載。
読むともっと太陽の塔が好きになる!
平野暁臣『万博入門 新世代万博への道』(小学館クリエイティブ)
そもそも「万博」ってなに?最近の万博はどうなっている?
Q&A形式で明解に語られる万博の歴史と思想。
それを知ることで、1970年大阪万博の破格のスケールが腑に落ち、
同時に太陽の塔の特異性も浮き彫りになるのです。
「岡本太郎展 太陽の塔への道」は3月7日(日)まで。2月15日(月)は休館日です。
会期後半は混雑が予想されます。
お早目のご来館をお待ちしております。