「岡本太郎展 太陽の塔への道」展示室のご案内 その2
2021年02月07日
こちらは太陽の塔の原型を制作中の岡本太郎です。塔の頂部、《黄金の顔》の部分をよく見てください。
まだこの部分の原型はできていなかったのでしょう、なんと「鍋のフタ」で代用しています。
岡本が作った原型からいくつもの模型が作られ、技術者達が図面をひき、工法を検討していきました。
さて、万博のテーマは「人類の進歩と調和」。岡本の仕事はテーマ展示の総合プロデュースでした。
太陽の塔はその一部。観客はまずエスカレーターで地下へ降り、
3つの展示ゾーンを見た後に太陽の塔内へ入ったのです。
万博終了後に埋め立てられてしまいましたが、会場では精巧な再現模型でご紹介しています。
地下展示第1室「いのち」。
タンパク室、DNAなど生命をつくる物質が5億倍に拡大されて光ります。
中央の35面半球スクリーンには多様な命の誕生の瞬間が映し出されました。
地下展示第2室「ひと」。
旧石器時代の人々が知恵と道具によって狩りをするドラマが繰り広げられます。
中央の奥、牙を生やした奇妙な像は岡本が制作した《戦士》です。
地下展示第3室「いのり」。
岡本の指示によって世界各地から集められた無数の仮面や神像が空間を埋め尽くします。
その正面で睨みをきかせているのが、金色に輝く岡本作品《地底の太陽》。
展示室のご案内 その3に続きます。どうぞお楽しみに。
「岡本太郎 太陽の塔への道」は3月7日(日)まで。
2月15日(月)は休館日です。
会期終了間近は混雑が予想されます。
お早目のご来館をお待ちしております。