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ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語

ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語
会期 2022年04月23日(土) ~ 2022年06月19日(日)
休館日 4/25(月)、5/9(月)、5/23(月)、6/6(月)
観覧料 一般1,600円(1,400円)/大学・高校生1,300円(1,100円)/中学生以下無料 
※ 障害者手帳をお持ちの方は無料。受付で手帳をご提示ください。
※( )内は有料20名様以上の団体料金。
前売券[一般のみ]1,400円 *4/22まで販売
交通案内 交通案内はこちら

 

いざ、武者たちの物語の世界へ

武者絵は『平家物語』のような軍記物語や武勇伝説に登場する英雄(ヒーロー)を描いた絵画です。
浮世絵の祖と言われる菱川師宣の時代から、江戸後期の歌川国芳、明治期の月岡芳年にいたるまで、多くの浮世絵師が武者絵を手掛けました。源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄などの武将のほか、スサノオノミコトの武勇、巴御前のような女武者の奮戦も描かれています。武者絵は伝統的に描き継がれたことで、時代を越えて広く親しまれていました。
本展覧会では、世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から厳選した刀剣と武者絵率100%の浮世絵版画、そして武者絵と共通のイメージがデザインされた刀剣の鐔(つば)を通じて、さまざまなヒーローたちの活躍をご紹介します。また、武者絵の世界をよりわかりやすくご紹介するため、国内コレクションからも刀剣、浮世絵を特別出品します。
本展を通じて、古来多くの人に愛されてきた武者絵の世界が、皆様により親しみやすいものになれば幸いです。

 

「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語」公式ウェブサイト

「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語」新潟会場 出品リスト

 

ボストン美術館とは

ボストン美術館は、1870年、美術を愛好する市民たちの先導のもとに、芸術作品の収集と保存、そして公開の場の創設という目的で設立され、1876年に開館しました。その歴史はニューヨークのメトロポリタン美術館に並ぶ、アメリカでも有数の美術館です。
ヨーロッパ、アメリカ、アジア全域の、古代から近現代に至る約50万点の美術品を所蔵するボストン美術館ですが、とりわけ所蔵数約10万点と言われる日本美術は、日本以外では質・量ともに世界一のコレクションです。そのコレクションは、日本文化に深く傾倒したウィリアム・S・ビゲロー(1850-1926)をはじめとするアメリカにおける日本美術研究の創始者たちが収集した個人コレクションが中心となって形成されました。その後も多くの寄贈によりコレクションは拡充され、現在、約5万点の浮世絵版画と約600点の刀剣を所蔵しています。

展覧会のみどころ

1 江戸の庶民の心をとらえた武者絵の世界をご紹介

江戸時代、北斎の「風景画」や歌麿の「美人画」、写楽の「役者絵」などと並び、庶民の人気を博した「武者絵」の世界を、世界屈指の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の浮世絵・刀剣・鐔でひもとく初めての試みです。

歌川国貞 「茨鬼 戻橋綱逢変化」 文化12年(1815)頃 Bequest of Maxim Karolik

2 武者絵118点全点初出展!

約5万点の浮世絵版画コレクションから、菱川師宣、勝川派、歌川国貞、歌川国芳、月岡芳年などの有名絵師が描いた「武者絵」を118点厳選してご紹介します。全て日本初出展! 大変保存状態が良いため、摺られた当時の鮮やかな色彩が残っています。

歌川国芳 「小子部栖軽豊浦里捕雷」 天保5~6年(1834-35)頃 Bequest of Maxim Karolik

3 武者絵と共通のイメージを持つ鐔を展示

源頼光の「土蜘蛛退治」や、牛若丸と弁慶の「五条橋」など、武者絵と共通のイメージを持つ鐔27点を出展。江戸時代の人々が見れば何の話かすぐにわかったという武者絵の物語のイメージがデザインされた鐔を、武者絵と並べて展示します。

 

 「橋弁慶図鐔」 江戸時代(19世紀) William Sturgis Bigelow Collection

4 約600口の刀剣から厳選した20口を出展

約600口のコレクションより、平安時代の安綱から江戸時代末期まで、日本刀の歴史を概観できる作品を20口厳選。近年新たに寄贈された世界有数の刀剣コレクター、ウォルター・エイムズ・コンプトン氏のコレクションも出展されます。

「太刀 銘 安綱」 平安時代(11世紀) William Sturgis Bigelow Collection

「金梨子地家紋散糸巻太刀拵」 江戸時代(17世紀) Charles Goddard Weld Collection

5 国内の刀剣も特別出品

上杉謙信の愛刀といわれる名刀「太刀 銘 来国俊 元亨元年十二月日」(刀剣博物館[(公財)日本美術刀剣保存協会]蔵)をはじめ、武者絵に関連する国内の名刀も5口特別出品します。

「太刀 銘 来国俊 元亨元年十二月日」 元亨元年(1321)刀剣博物館[(公財)日本美術刀剣保存協会]蔵

歌川国芳 「川中島信玄謙信旗本大合戦之図」弘化2年(1845)頃 William Sturgis Bigelow Collection

展覧会の内容

武者たちの物語を描いた武者絵(浮世絵)と、武者絵と共通のイメージがデザインされた鐔、そして刀剣を通して英雄(ヒーロー)たちが大活躍する物語を、時代に沿ってたどります。

◆神代の武勇譚……スサノオ、雄略天皇、小子部栖軽ほか
◆平安時代の武者……藤原秀郷、源頼光と四天王、平井保昌ほか
◆源平時代の英雄……平忠盛・清盛、牛若丸、弁慶、巴御前ほか
◆鎌倉時代の物語……曽我兄弟、北条時政ほか
◆「太平記」の武将たち……楠木正成・正行、大森彦七、新田義貞ほか
◆川中島合戦……上杉謙信、武田信玄
◆小説のヒーローたち……椿説弓張月、南総里見八犬伝ほか

会期中のイベント

講演会

4月23日(土) 14:00~15:30 / NICOプラザ会議室(万代島ビル11F)にて

演題:「刀剣の見かた-HEROES展での楽しみかた-」

講師:原田一敏氏(本展刀剣部門監修者/東京藝術大学名誉教授)

定員60名[事前申込] / 要観覧券

*お申込み方法はこちら

音声ガイド

本展アンバサダーの黒羽麻璃央さん(俳優)がナビゲーター、声優の小西克幸さんが解説ナレーターをつとめる豪華な音声ガイドです。琵琶法師・今川勉さんによる平家物語(宇治川)も特別収録しています。

新潟展では、音声ガイドを【アプリ配信】(730円・税込)でご提供しています。

ご自宅等、Wi-Fiの環境がある場所で、アプリをスマートフォン等にダウンロードしてからご来館いただくことをお勧めいたします。

なお、会場で音声ガイドをお聴きになる場合は、イヤホンをご持参ください。

アプリのダウンロード方法はこちらから。


THE HEROES展 公式サイト|音声ガイド

 

主催:新潟県立万代島美術館/ボストン美術館/新潟日報社/BSN新潟放送/THE HEROES 新潟展実行委員会/日本経済新聞社

協賛:大林組/DNP大日本印刷/新潟プレシジョン 

特別協賛:福宝 

協力:日本航空/新潟県立美術館友の会

後援:アメリカ大使館/新潟県教育委員会/新潟市/新潟市教育委員会/長岡市/上越市/NCV(株)ニューメディア/FM新潟77.5/FM KENTO/ラジオチャット・エフエム新津/エフエム角田山ぽかぽかラジオ/エフエムしばた/燕三条エフエム放送/日本美術刀剣保存協会新潟支部・長岡支部

Photographs © Museum of Fine Arts, Boston