篠山紀信さんと金森穣さんの対談を開催しました!

 昨日の展覧会オープニングに続き、今日は出品作家の篠山紀信さんと、篠山さんが以前から被写体としている、新潟を拠点とするダンス・カンパニーNoismの芸術監督・金森穣さんの対談を開催しました。進行役は、篠山紀信展の企画・構成をされた後藤繁雄さんにお願いをしました。

お話は、篠山さんと金森さんが出会ったきっかけから始まりました。Noismの舞踊に感銘を受けた篠山さんが金森さんにぜひともNoismを題材に写真を撮らせてほしいとオファーをし、篠山さんが撮影した写真を見て金森さんが逆にこの写真に感銘を受け、自分たちの舞踊の質を上げるために励みになった、など、写真と舞踊とジャンルは異なるけれども、アーティスト同士お互いに尊敬しており、才能が響きあっていることをうかがわせる興味深い対談でした。

また、今回の出品作品について、篠山さんご自身から裏話も含めてたくさんお話していただきました。たとえば、1991年に出版され、前人未到の160万部の売り上げを記録した写真集『Santa Fe』については、モデルとなった宮沢りえさんのお母様に「りえちゃんも18歳になったことだし、ヌードでも撮ってみる?」と冗談のつもりでお話をしたところ、「じゃあ、次の連休にでも」ということで本当に企画となってしまい、また、この企画は発売直前まで秘密裏に進められたというエピソードを披露していただきました。

その他にも、今回の最後のコーナーに展示されている、東日本大震災の被災者の方々を撮影された時の心構えや被写体への敬意、さらには撮影に際しての技術的なお話などなど、篠山さんの写真に対する想いが伝わるお話をたくさんお聞かせ下さいました。