グラフィックデザイナー亀倉雄策旧蔵のブリュック作品を展示しています。
2020年11月27日
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」新潟会場では、特別展示として、新潟県立近代美術館・万代島美術館が所蔵するブリュック作品とフィンランドのガラス工芸を展示しています。
これらは、日本を代表するグラフィックデザイナー亀倉雄策がかつて所有していたものです。
亀倉が所蔵していたブリュック作品は6点。すべて《蝶》のシリーズです。うち5点は、亀倉が1958年に初めてフィンランドを訪れた際、アラビアのショールームで作家から作品を取り寄せてもらい購入したもの。作品と一緒に届いたブリュックからのメッセージは「日本人が日本に買って帰るのなら自信作を渡したい」だったといいます。
もう1点は、1964年にニューヨークでたまたま見つけて購入したものです。
生涯を通じて様々な美術品・工芸品を収集した亀倉ですが、中でもブリュックの《蝶》はお気に入りの品だったようで、1960年代後半~70年代に撮影されたと思われる自宅写真にも、壁にかけられた《蝶》が確認できます。
この他、亀倉は、カイ・フランクのガラス器や、オイバ・トイッカの《バード》シリーズなど、フィンランドのガラス工芸を好んで収集しました。今回の展示では、これらの作品も併せてご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。