【大地のハンター展】ラベルを読む楽しみ。
2021年09月02日
展示物の中には、標本につけられたラベルが読める状態で展示されているものがあります。
こちらは本州中部地方以西に生息するコウベモグラの標本ラベル。
採集地には「設楽町東納庫」とあります。愛知県でしょうか。
採取者は「川田」。本展総監修者の川田伸一郎先生ですね。
2003年に採集された標本だということがわかります。
こちらはミズラモグラの標本ラベル。
採集地には「雲取山 南腹Met・1800m ブッシュ中の山道」とかなり詳しい記載。
かつて国立科学博物館に在籍された今泉吉典先生のお名前が記載されています。
ラベルをじっくりと読んでいると、それぞれの標本が博物館に収蔵されるに至った経緯を知ることができるだけでなく、研究者の方々が標本採集に注ぐ情熱をも感じとれるようで、ワクワクしてきます。
手書きの文字、というところもポイントなのかもしれません。
ちなみに、この「ミズラモグラ」についての川田先生の研究成果が、国立科学博物館のウェブサイトに掲載されています。ご興味のある方はこちらもどうぞ。
「「ミズラモグラ」を新属にしよう」
https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/my_research/zoology/kawada/index_vol4.html