JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点

JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点
会期 2024年02月22日(木) ~ 2024年05月26日(日)
開催時間 10:00~18:00(観覧券の販売は17:30まで)
休館日 月曜日(ただし、3/25、4/1、4/29、5/6は開館)
観覧料 一般 1,600円(1,400円)/大学・高校生 1,300円(1,100円)/中学生以下無料
※( )内は有料20名様以上の団体料金
※ 障害者手帳をお持ちの方は観覧料免除(受付で手帳をご提示ください)
交通案内 交通案内はこちら

大阪に生まれたコシノジュンコは、1960 年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少で受賞し、以後、東京を拠点にファッションデザイナーとして活動を開始します。 1978 年のパリコレクションの参加をはじめ、世界各地でショーを開催し高い評価を得るとともに、オペラなどの舞台衣装にも活動の幅を広げます。
さらに、近年ではインテリアや食、花火のデザイン、野外エンターテインメントのプロデュースなど、服飾デザインの領域を超えて意欲的に創造の対象を切り開いています。
本展は、コシノジュンコの創造の原点である高校時代に描いた絵画や装苑賞の受賞作をはじめ、現在にいたる多彩で挑戦に満ちた活動の全貌を紹介する過去最大規模の展覧会です。衣装やデザイン画、写真パネル、映像演出など約200 点をとおして、コシノジュンコの創造の軌跡と魅力に迫ります。

プレスリリース:広報用画像の申込み (外部サイトにリンクします)

コシノジュンコからのメッセージ

画家を目指した高校時代、激動の時代の日本を、友人達と切磋琢磨し世界へと飛び出した’60~'70 年代、“対極”という私自身の体験から生まれたデザインコンセプトとの出会い、ゆるぎない独創的意志の表現はコシノジュンコのデザインの美の原点でした。人との出会い、新たなモノ・コトへの挑戦、デザイナーとしての原点が、現点から未来へと続きます。


会期中のイベント

コシノジュンコ トークイベント 終了しました

2024年2月25日(日)11:00~12:00
朱鷺メッセ2F 中会議室201にて
定員200名 [要事前申込/要観覧券]

申込方法 ※定員に達したため、申込受付を終了しました

新潟県電子申請システムにて受付
申込期間 12月22日(金)10:00~2月24日(土)21:00 ※定員に達した時点で終了

追加イベント:学芸員によるギャラリートーク 終了しました

2024年4月6日(土)、4月14日(日)  各日14:00~
展示室にて[申込不要/要観覧券]

追加イベント:コシノジュンコ ギャラリートーク 終了しました

2024年5月12日(日) ①13:30~ ②15:30~ *全2回(各回40分程度を予定)
展示室にて
定員 各回60名[要観覧券] *参加は1回のみ
申込み  5月12日(日)12:00から美術館ロビーにて受付[先着順]
*各回定員に達し次第、受付を終了します。
*受付時に、参加する回(①または②)をお知らせください。
*受付後は、開始時刻までに美術館ロビーにお集まりください。
その他 参加者には抽選でコシノジュンコさんのサイン入り展覧会ポスターをプレゼント(お帰りの際にお渡しします)。

*当日は朱鷺メッセで大型イベントが予定されています。周辺駐車場の混雑も予想されますので、お時間には十分ご注意ください。

見どころ

1. コシノジュンコの「原点」

文化服装学院在学中の1960年に新人デザイナーの登竜門とされる「装苑賞」を最年少で受賞したコシノジュンコは、東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動を開始します。 1966年には、青山にブティック「COLLET (コレット)」をオープン。その後、南青山キラー通りに移転しブティック「JUNKO」をオープン。 「キラー通り」はコシノの命名とされています。コシノはザ・タイガースをはじめとするグループサウンズの衣装を手がけ、ブティックには音楽関係者や芸能人、文化人が集い、職種を超えた出会いが新たな仕事へとつながっていきました。
1970年の大阪万博では、3つのパビリオンユニフォームを手がけ、流行を取り入れつつもユニセックス、機能性、斬新なデザインなどで話題となります。
1978年にはパリコレクションに初参加。さらに、中国、アメリカ、キューバなど各国でショーを開催し、世界的な評価を得ます。


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2. コシノジュンコの「対極」

1980年代から コシノ ジュンコ が取り組む「アール・フュチュール(未来の芸術)」という表現は、宇宙を構成する太陽、地球、月、大気、そこに生滅する人間など、それらすべてを表現しようとする 壮大な試みです。そのなかで生み出されたコンセプトが「対極」です。それは、コシノのデザインの核心に位置づけられるもので、さらなる創作を支える重要な要素になっています 。
コシノは、 宇宙に存在し対極にある2つが相互に影響しながら新たな価値を創造していくと考えます。そこから、宇宙という完全なる神の創造物を象徴する「円」、人間がつくり出す合理的なものを象徴する「四角」、光や人知の方向を示す「三角」をベースにしながら、「光と陰」、「東洋と西洋」、「用と美」、「論理と感性」など対極的要素を共存・融合させて、万物の摂理を表現しようとしているのです。


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3. コシノジュンコの「現点」

コシノジュンコは、スポーツユニフォーム、オペラやブロードウェイミュージカルなどの舞台衣装にも活動の幅を広げていきます。なかでも 2012 年から手がける和太鼓エンターテインメント集団 DRUM TAO(ドラム タオ)の舞台衣装は、累計数千着以上にのぼります。
2015年の特別展「琳派誕生400年記念 琳派 京を彩る」(京都国立博物館 平成知新館)では、琳派400年記念祭の呼びかけ人の一人として、「能とモード」をテーマにオープニングイベントのファッションショーを開催しました。その後も、2017 年の「 KIMONO」展(フランス国立ギメ東洋美術館)、翌年の「Theatre 能 et mode」(パリ市庁舎)というショーを開くなど、伝統的な着物に現代のデザインを織り交ぜて、コシノは日本文化の魅力を世界に発信しています。
近年の新型コロナウイルスによる外出と交流の制限下では、自身の原点であった絵を描くことに時間を費やしたといいます。それは、画家を目指していた高校時代の「原点」でもあり、こうしてコシノジュンコの世界は「現点」から「未来」へと続くのです。


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1. コシノジュンコ 2. 装苑賞受賞作品 1960年 3. 大阪万博ユニフォームデザイン(生活産業館ユニフォーム)1970年 写真提供:大阪府 4. POROPORO at GOBI Desert 2016年 5. Spike Dress 2010年 6. DRUM TAO“現代甲冑”衣装 2018年 7. DRUM TAO“甲冑”衣装 デザイン画 2016年 8. 琳派コレクション “松柄羽織” 2004年 9. 琳派コレクション デザイン画 2021年

 

主催:新潟県立万代島美術館、TeNYテレビ新潟、コシノジュンコ新潟展実行委員会
協力:見附市、見附ニット工業協同組合
後援:新潟県教育委員会、新潟市、新潟市教育委員会、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、読売新聞新潟支局、 FM新潟77.5
特別協力:JUNKO KOSHINO Inc.