芳年 激動の時代を生きた鬼才浮世絵師

芳年 激動の時代を生きた鬼才浮世絵師
会期 2021年03月20日(土) ~ 2021年05月05日(水)
開催時間 10:00~18:00(観覧券の販売は17:30まで)
休館日 3月22日(月)、4月5日(月)、4月19日(月)
観覧料 観覧料:一般1,100円(900円)/大学・高校生900円(700円)/中学生以下無料 
※(  )内は有料20名様以上の団体料金
※前売券の販売はありません。
会場 新潟県立万代島美術館
交通案内はこちら

最後の浮世絵師、月岡芳年(つきおかよしとし)の“すべて”が分かる決定版!

月岡芳年(天保10-明治25/1839-92)は、江戸に生まれ、12歳で歌川国芳(うたがわくによし)に入門、社会制度や価値観などが大きく転換した幕末・明治の激動期に大衆の人気を集めました。「血みどろ絵」「無惨絵」と呼ばれる初期のシリーズがその代名詞となりましたが、手がけたジャンルは武者絵、役者絵、怪奇絵、戦争画、美人画など多岐にわたります。彼の作品を特徴づける斬新な構図、華麗な色彩、豊かな画面のドラマ性は、現代の我々をも魅了してやみません。

本展では、芳年の画業の全貌を時代順に4章構成で紹介します。展示する263点は、すべて日本画家・西井正氣(にしいまさき)氏の収集品です。初摺(しょずり)にこだわり、保存状態のよいものを集めた同氏のコレクションは、まさに世界屈指の質・量を誇ります。素描や画稿、版木、肉筆画なども併せて展示し、芳年芸術の秘密に迫る内容です。

※会期は変更になる場合があります。

月岡芳年の略歴

天保10年(1839)  3月17日、江戸新橋の吉岡家に生まれる。通称は米次郎。
嘉永3年(1850)  12歳で浮世絵師の歌川国芳(1798~1861)に入門。
嘉永6年(1853)  初の錦絵作品が発行され、「一魁斎芳年」の号を用いる。
慶応元年(1865)  初めて画姓「月岡」を名乗る。
慶応2年(1866)  この年から3年間、「血みどろ絵」「無惨絵」を手がける。
明治5年(1872)  強度の神経衰弱を患う。翌年回復、「大蘇」号を用いる。
明治10年(1877)  西南戦争はじめ戦争物の錦絵を多数手がける。
明治15年(1882)  絵入自由新聞社から月給100円の高給で招聘。
明治18年(1885) 『東京流行細見記』の浮世絵師番付で第1位となる。
明治25年(1892)  6月9日死去。享年54。

展覧会の構成

第1章 国芳譲りのスペクタクル、江戸のケレン 嘉永6年~慶応元年(1853~65)

第2章 葛藤するリアリズム 慶応2年~明治5年(1866~72)

第3章 転生・降臨―“大蘇”蘇りの時代 明治6年~明治14年(1873~81)

第4章 “静”と“動”のドラマ 明治15年~明治25年(1882~92)

主な出品作品

※すべて(C)西井コレクション
  
    よしとしむしゃぶるい みなもとのうしわかまる くまさかちょうはん
左:《芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範》明治16年(1883)
    ふうぞくさんじゅうにそう うるささう かんせいねんかん しょじょのふうぞく
中:《風俗三十二相 うるささう 寛政年間 処女之風俗》明治21年(1888)
    かいだいひゃくせんそう こまぎねはちびょうえ
右:《魁題百撰相 駒木根八兵衛》明治元年(1868)


 ふじわらやすまさげっかろうてきず
《藤原保昌月下弄笛図》明治16年(1883)
 

 せつげつかのうち つき けぞりきゅうえもん いちかわさんしょう
《雪月花の内 月 毛剃九右衛門 市川三升》
明治23年(1890)頃
 

 ほうりゅうかくりょうゆうどう
《芳流閣両雄動》明治18年(1885)

出品リスト(850KB)

展覧会の見どころ

☞ その1 注目の浮世絵師の「全貌」が一堂に!

浮世絵師といえば、真っ先に「北斎」「広重」「写楽」などの名前が思い浮かぶでしょう。確かに「芳年」の知名度は、彼らには今一歩及ばないかもしれません。しかしこの10年ほど、関連書籍の刊行が相次ぎ、間違いなく「人気急上昇No.1」の存在となっています。本展は芳年の画業の「全貌」がわかる充実の内容で、2016年から全国9会場を巡回し、各地で好評を得ています。

☞ その2 圧倒的なデザインセンス!

「大判錦絵三枚続」「竪二枚続」などの迫力ある大画面、ヒーローたちのアクロバティックなキメポーズ! 芳年の作品には、現代のマンガ・アニメにも通じる斬新なデザイン感覚が溢れています。

☞ その3 実物を見ないと分からない「血みどろ絵」の秘密!

刃傷沙汰(にんじょうざた)、流血の場面を集めた問題作《英名二十八衆句(えいめいにじゅうはっしゅうく)》全28点[兄弟子の落合芳幾(おちあいよしいく)と14点ずつ競作]を一挙公開します。このシリーズでは血を描いた部分に膠(にかわ)を混ぜ、光沢のある質感を出すマニアックぶりです。ぜひ展覧会場で確かめてください!

☞ その4 「初摺」にこだわった質の高いコレクション!

浮世絵版画は、絵師(えし)・彫師(ほりし)・摺師(すりし)の共同作業によって生み出されます。コレクターの西井氏は、彼らの技術や意気込みが高度に集結した「初摺(しょずり)」にこだわって作品を収集しています。後の増刷にあたる「後摺(あとずり)」では、色数を減らし工程が省略されることが多いのです。保存状態の良さ、色彩の鮮やかさも特筆ものです。

☞ その5 興味が尽きない資料類も展示!

完成作と画稿、完成作と版木、一般的な摺りと変り摺などを並べて展示します。また、西洋画の人物描写を研究したことをうかがわせる素描類や、芳年としては珍しい肉筆画も紹介。これら関連資料によって、より深く、芳年の創作の秘密に迫ることができるでしょう。

展示作品紹介映像「芳年作品の細部に迫る」

ロビーで上映中の映像をご自宅でもご覧いただけます!

 


見どころ紹介①「一瞬の動きの描写」

 


見どころ紹介②「リアリズムの追求」

 


見どころ紹介③「美人画の内面描写/文様と装飾」

 


見どころ紹介④「素材・技法へのこだわり/光の表現」

会期中のイベント

☞ 芳年展を10倍楽しむ 10分間ミニトーク

展覧会の見どころ、作品の楽しみ方について当館学芸員が解説します。

3月27日(土)、4月11日(日)、4月24日(土)
各日11:00〜/11:30/14:00~/14:30〜 美術館ロビーにて

※申込不要/要観覧券(先着10席)

〈入場特典〉集めて楽しい! 芳年キャラカード

芳年作品に描かれたキャラクターがカードになりました!入場の際、お一人様1日につき1枚差し上げます。全9種類。何が出るかはお楽しみ。3種類以上集めた方には、「芳年名作カード」2種のうち、お好きな1枚をさらにプレゼント!

ご来館の皆様へ

●ミュージアムショップについて
本展会期中はミュージアムショップBANBIが休店となります。皆さまにはご不便をおかけしますが、何卒ご理解の程お願いいたします。

●マスクの着用にご協力をお願いします。
●新型コロナウイルス感染症の状況により、開催内容に変更が生じる場合もございます。最新の情報は当館ウェブサイト等でご確認ください。

 

本展では一部の展示作品が撮影可能です

 

主催:  新潟県立万代島美術館
後援:  新潟市、新潟市教育委員会、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、ケーブルテレビNCV、エフエムラジオ新潟、FM KENTO、ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ、エフエムしばた、燕三条エフエム放送
企画協力:株式会社アートワン
協力:  新潟県立美術館友の会