蜷川実花展

蜷川実花展
会期 2015年11月28日(土) ~ 2016年02月28日(日)
開催時間 10:00~18:00 ※観覧券の販売は17:30まで
休館日 11月30日(月)、12月14日(月)、12月28日(月)~1月2日(土)、1月12日(火)、1月18日(月)、2月1日(月)、2月15日(月)
観覧料 一般 1,000円(800円)、大・高校生 800円(600円)、中学生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料です。受付でご提示ください。
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現代日本を代表する写真家で、映画、ファッション、広告など様々な分野で表現活動を行うアーティスト蜷川実花。移ろいゆくものへの鋭敏な感性に支えられ、夢のように美しく鮮やかな色彩で創り上げられた世界は、若い世代を中心に幅広い層から圧倒的な支持を受けています。加えて、華やかさの陰にある暗部にも敏感に反応し、生の本質に迫る強靭さも持ち合わせています。2008-10年に国内巡回して大成功を収めた回顧展から5年を過ぎ、活動20年の区切りを迎えた2015年、新たな領域に切り込む蜷川の世界を紹介します。

 

出品作品より

 

 

 

All images ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 

本展の見どころ

①蜷川実花の世界を網羅して見られる!
新作を含む約480点の圧倒的な数量の作品により、平成27(2015)年現在の蜷川実花の全体像を紹介します。

②大規模な回顧展は5年ぶり!
平成27(2015)年は、蜷川が制作活動を始めて20年の区切りの年になります。また、平成20(2008)年から平成22(2010)年にかけて国内巡回し大成功を収めた回顧展から5年を経過したことにもなります。常に新たな世界を切り開き続ける創作活動がうかがえます。

③9つのパートで、9つの楽しみ!
会場は9つのパートで構成されています。部屋ごとに展示の雰囲気をがらりと変え、次の部屋に行く期待感が高まります。様々な側面を見せる蜷川実花の世界を堪能できます。

展示構成 ※予定

1 Flowers (2015) 106点
生き生きとし、色彩に溢れる花の写真は蜷川の代表的なイメージ。かつての国内巡回展の副題が「地上の花、天上の色」であったように、華やかで鮮やかな色彩の作品が、広々とした空間を埋め尽くす。観客を取り囲む圧倒的な展示で本展の幕が上がり、至福の世界へと誘われる。

 

2 桜 (2011) 12点
2011年刊行の写真集「桜」から。震災の年として記憶される2011年の春、蜷川は取り憑かれたかのように、桜を撮影し続けた。1週間で2500カットにも及んだという。

 

3 TOKYO INNOCENCE (2013-2015) 78点、大判出力4点

2013年刊行の写真集「TOKYO INNOCENCE」を中心に近作まで。アーティスト、デザイナー、アイドル、モデル、パフォーマー、ドラァグクイーン……。過剰で過激な東京のアンダーグラウンド・カルチャーの、クレイジーで妖しげで、刹那的な輝きが充満する作品群。


4 PLANT A TREE
 (2011) 21点
2011年刊行の写真集「PLANT A TREE」から。2010年春、目黒川の桜が川面に散る様子を3時間程度で撮りきったという。「あの日にしか撮れない、その時にしか残せない、そんな写真になっている」と本人は語る。移ろう時間の中にある、決定的な一瞬を封じ込めた写真。


5 Portraits
 (2002-2015) 84点
よく知られているアイドルや俳優たちが、様々な表情・姿を見せる。被写体に媚びることなく、その魅力を最大限に引き出しながら、丁寧な作り込みで自分自身の作品としても見事に成立させている。豊富なアイデアと巧みな演出力は、蜷川ならではのものだ。


6 noir (2010) 76点

2010年刊行の写真集「noir」から。光が明るいほど色彩は輝くが、光が強いほど影もまた濃く出る。極彩色の世界に隣り合わせの暗部にも、蜷川は敏感に反応する。黒の中に色を見て、色の中に黒を感じ取る、そうした感性が蜷川の作品に奥深さと強靭さを与えている。


7
 noir/Self-image (2010-2015) 48点+大判出力5点


8
 Self-image (2013) 28点
2013年刊行の写真集「Self-image」から。初期から断続的に撮影されてきた黒白のセルフポートレイト。鮮やかな色彩を封印することで、「生身に近い、何も武装していない」作者自身が浮かび上がる。2015年の原美術館での個展は、これらの作品群を中心に構成され、新境地を拓いた。


9
花火 (2014-2015) 12点
新作。移ろいゆくものに敏感に反応し、光と影の二面性に意識的な蜷川が、花火に目を向けるのは必然とも言える。夏を彩る長岡の花火に触発されたこれらの作品は、冬の新潟で開催される本展に向けた蜷川の贈り物のようでもある。

 

 

蜷川実花展 ハンドアウト

 

 

 

■主  催 新潟県立万代島美術館、UX新潟テレビ21、蜷川実花展新潟展実行委員会

■後  援 新潟市、新潟市教育委員会、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、NCV新潟センター、

      エフエムラジオ新潟、FMPORT 79.0、FM KENTO、

      ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ、エフエムしばた、  

      燕三条エフエム放送株式会社

■制作協力 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社、東京リスマチック株式会社

■企画協力 有限会社ラッキースター、小山登美夫ギャラリー