所蔵品展「うつくしい暮らし」作品解説会を行いました。

9月16日(土)から開幕した所蔵品展「うつくしい暮らし」。

9月18日(月・祝)に学芸員による作品解説会を行いました。

 

本展では、4つのコーナーを設けています。

最初のコーナーは「1  暮らしを彩る伝統の技」。

新潟ゆかりの工芸家による陶や金工、染織などの作品をご紹介しています。

佐渡出身の金工作家、三代宮田藍堂氏による指輪やブローチも出品されています。

ろう型鋳金という技法ならではの、優美で繊細な美しさに、しばし見入ってしまいます。

次は「2 亀倉雄策と「うつくしい暮らし」」。

燕市出身のグラフィックデザイナー、亀倉雄策が自宅や仕事場に飾って楽しんだ陶器やガラス器、絵画などをご紹介しています。

フィンランドのデザイナー、カイ・フランクが1950年代〜60年代にデザインしたガラス器、スウェーデンのデザイナー、スティグ・リンドベリがデザインした陶器などが並びます。

「3  新潟のうつくしいものづくり」では、当館の所蔵ではありませんが、県内の企業が生産している剣持勇、渡辺力、柳宗理、カイ・ボイスン(デンマーク出身)のプロダクトデザインをご紹介しています。

製品の完成には、デザイナーの試行錯誤はもちろんのこと、生産に携わる技術者の皆さんの優れた技がなくてはならないことを、改めて感じさせてくれます。

この他、併設として、昨年度に新潟県立近代美術館と万代島美術館が新しく収蔵した作品の一部をご紹介しています。

秋の一日、ゆったりした空間で、丁寧なものづくりに出会い、自分らしい「うつくしい暮らし」について思いを巡らせてみませんか。

ご来館を心からお待ちしています。